男性ひげ脱毛 Hair Removal For Men  本文へジャンプ
レーザー脱毛のしくみ
ひげ脱毛
院長 内山
院長の内山です。レーザー脱毛のしくみを簡単にお話しましょう。
下図を見て下さい
波長が約750nm(ナノメーター)のレーザー光線を皮膚に当てると、レーザーは皮膚にある黒いもの=髭(毛)に吸収され、熱に変わります。その熱が髭(毛)を伝わって、毛根を焼く=毛根の破壊、これがレーザー脱毛のしくみです。ちなみに針脱毛は、針を毛根まで刺し電気を流して熱を発生させ、毛根を焼くわけですが、「毛根を焼く」と言う点ではレーザーも針も同じです。
針脱毛は針を刺す分だけ痛みを伴います。ヒゲの生えている部位に刺すわけですから、結構な回数で苦痛を伴います。一方レーザー脱毛はそれがありません。また一度に多数のヒゲに照射しますから、例えば口周りのみなら2分程度で済んでしまいます。しかしレーザー脱毛も毛根を焼くためにはある程度温度が上がる必要があり、これが痛みの原因となります。特にヒゲのように濃い毛においては熱の発生が大きいので痛みが感じやすいと言えます。かつて私も行いましたが、特に上口唇の脱毛はかなりの痛みを伴いました。この経験も踏まえて内山九段クリニックでは、この痛みに対し笑気麻酔といって笑気ガス+酸素を用いた対策を行っています。
笑気麻酔を併用するメリットは
①わずかな痛みで脱毛できる。
②痛みがわずかなのでレーザーのパワーを上げやすい。→脱毛成績が良い。→費用が安く済む。
③笑気麻酔は、古くから主に歯科領域で用いられ、安全性も確立されている吸入麻酔である。麻酔は2,3分でかかり、吸入を中止すると4ー5分で元の状態に戻る。その後の活動(日常生活、仕事)に影響しない。

 の3点です。
レーザーの必要な回数は、ヒゲの濃さとどの程度減らすかによって異なります。笑気麻酔を併用すれば薄い人がツルツルになるには5で済む場合もあります。濃い人な最低10は必要でしょう。又、ある程度減れば良いと思っている人は3-6で良いでしょう。



ひげ脱毛
毛根の細胞が焼かれるためには、60-70度の熱が発生しなければなりません。40度前後では入浴と同じで細胞は生き残るからです。60-70度の熱が発生しますと、周囲の組織にも影響が出ます。皮膚においては右図のようにうっすらとピンク色の変化が起こります。このピンクは通常30分~2,3時間で消失します。    
   レーザー直後(12ジュール)の発赤

①当院での笑気麻酔併用数(2007年7月~2008年4月ヒゲ脱毛238例)
笑気麻酔 併用有り 併用無し
症例数 235例(99%) 3例(1%)
②レーザー脱毛必要時間
部位 ほほ 口周囲 あご・首 3箇所合計
照射時間(分) 2ー3 1 2-3 5-7

③脱毛成績と照射パワー
脱毛の成績に一番関与している要素は、照射パワーです。これはレーザー脱毛の機序が、レーザーが熱に変換し毛根を焼くことから、パワーが強いほど高い熱が発生し、毛根を破壊できるからです。エステでの脱毛は、合併症を極度に恐れるので、パワーを低く抑えて照射する結果、成績が上がらないこともしばしば認めます。極端な話、レーザー機のmax power(40J)で照射したのなら、濃いひげでも3-4回でツルツルになるでしょう。事実私自身は、局所麻酔を自分で施し、いきなり40Jでレーザーを当てました。その結果、4回でツルツルの状態を得ました (しかし火傷必発です。長時間色素沈着が残りました。また毛周期の関係でその後も、1-2回/年 3年間 照射しました)。脱毛成績は回数も重要ですが、如何に強いパワーをもって毛根を焼いたか、も非常に重要です。

④パワー増大の利点と欠点

上述の通り
パワーを上げれば少ない回数でも脱毛できます。しかしパワー増大には欠点もあります。
それは、
①痛みの増大
②発赤の延長   の2点です。 
発生する熱が高いほど痛くなり、赤みが増すのは当然です。後者の赤みはそれほど苦痛ではありませんが、只でさえ痛いヒゲ脱毛においてパワーを上げるのは本来なかなか難しい処です。しかし笑気麻酔を併用すれば痛みはかなり抑えられ、十分なパワーを持って脱毛が出来ます。
赤みは厳密には火傷ですが、どのレベルでも起き得ることで赤い時間が長くなる(半日~1日)ことを辛抱することを容認するならば、それ以外に大きな問題はありません(しかし赤い時期に強い刺激を与えるとシミになることがあります)。
  
初回パワー 5回目パワー
上の2つのグラフは、当院でのデータです。笑気麻酔を併用していますので、通常より、かなり強いパワーで照射できています。例えば当院初回14ジュールは通常3~4回目、当院5回目28~30ジュールは通常20回目以降の数字です

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